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昭和~令和まで 時代によって変化していく女性アイドル

女性アイドルといえば、若くて可愛くて一生懸命な姿を見ると元気がもらえる…そんな女の子たちを思い浮かべますよね。最初は多少歌や踊りが下手でも、努力して一人前に成長していく…といった未成熟さがファンの心を掴んでいるように思えます。しかし、昭和のアイドルは今とは全く違っていて、見た目が可愛いのはもちろん歌唱力も高く、素振りや雰囲気もアイドルとして完成された存在の子が多かったのです。強いて挙げるならば、70年代は山口百恵やピンクレディー、80年代は松田聖子や中森明菜でしょうか。特に松田聖子は当時ほとんどの女の子が聖子ちゃんカットを真似ていたことからも、世間に大きな影響を与えたアイドルと言えるでしょう。ところが80年代後半になると、秋元康がプロデュースした元祖集団アイドル『おニャン子クラブ』の登場によってアイドルの形が変化していきます。では90年代に突入した平成はどうかというと、実は90年代後半に『モーニング娘。』がデビューするまでアイドルは氷河期を迎えます。当時はアイドルよりもバンドが流行しており、女性では安室奈美恵、SPEED、宇多田ヒカルといったアーティスト性の高い歌手が人気を博していたのです。しかし「ASAYAN」というオーディション番組からモーニング娘。が誕生したことをきっかけに、アイドル氷河期はようやく終焉を迎えます。そしてモーニング娘。が低迷してきた2000年代後半になると、AKB48や乃木坂46などの秋元康プロデュースアイドルが再び登場。そこから「会える」「未成熟」さが売りの現代のアイドルの形が構築されていきました。

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